【サッカー】J1鹿島の育成チームでいじめか?外国人兄弟が提訴

チーム運営
この記事は約4分で読めます。

今回の記事は「Jクラブの下部組織でのいじめ?」という問題です。サッカー指導者としては常にこうした問題が起きないかをチェックしているのですが、このような問題が明るみになってショックを受けています。

コーチ
コーチ

今回の鹿島さんのジュニアでの「いじめ問題」には、かなりショックを受けています。問題そのものの内容もそうですが、チーム内でこれを解決できない?ことに関する疑問もあります。

 

【サッカー】J1鹿島の育成チームでいじめか?外国人兄弟が提訴

今回の「提訴」には、僕も少々、驚きました。

まずは、以下の記事を参照ください。

サッカーJ1・鹿島アントラーズの育成チームに在籍していた外国人の兄弟が、人種を巡ってチームメートからいじめを受けるなどしたとして、運営会社「鹿島アントラーズ・エフ・シー」(茨城)などに計300万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。1月10日に開かれた第1回口頭弁論で同社側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

訴状によると、弟は小学生だった2017年4月に「鹿島アントラーズつくば校」のジュニアチームに入団。チームメートから「金髪」「国に帰れ」などと言われるいじめを受けたが、監督はほとんど対策を講じなかったという。

ジュニアユースチームに在籍した中学生の兄も、監督が理由を明かさずに公式戦に出場させないなど、差別的扱いをされたと主張。原告側は「深く傷つき、言い表せない屈辱感を味わった」と訴えている。

同社側は取材に「指導内容に問題はなかったと考えている」と回答している。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200110-00050291-yom-soci から記事転載

 

 

ジュニア(小学生)、ジュニアユース(中学生)の育成は大人とは異なる!!

サッカーの場合は、年代別に「登録チームのカテゴリー」を分けています。この記事で言う『鹿島アントラーズつくば校はのジュニアチーム(小学生年代)」で、ジュニアユース(中学生)となっています。

 

提訴した兄弟のうち「弟のチーム」とは試合をしたことがあります!!

記事にある「鹿島アントラーズジュニア」とは、僕のチームも試合をしたことがあります。

鹿島アントラーズは、ジュニア(小学生年代)は「セレクション」で選ばれた選手が入団することになります。ジュニアユース(中学生年代)も同様です。

わが国のJリーグクラブの下部組織は、そのチームに所属するジュニアからジュニアユースへは「昇格試験」があり、平均すると半分くらいは昇格できますが、残りは中学からは他チームに行きます。

 

小学生年代(ジュニア)は公式戦に出場させることで育成すべき!!

これは、僕の「育成持論」でもあります。スポーツの育成は年代に応じて「考え方を変えるべき」だと考えており、特に、小学生年代の育成は『サッカーを楽しむこと、好きになってくれること』を大前提にしなければならないと思っています。

記事においては、中学生の兄(ジュニアユース)が監督が理由を明かさずに公式戦に出場させなかった、とあります。小学生年代と中学生年代とは、育成方法は異なる点もありますが、基本的に「試合に出場させることで育成すべき」である、と思います。

 

提訴までしたのか?提訴をすることでナニを得たかったのか?

公式戦に出場できなかった兄と、いじめを受けたとされる弟について、これらは分けて議論をすべきです。

まずは、監督が理由を明かさずに、兄(中学生)を公式戦に出場させなかった件について、サッカー指導者仲間とも議論をしました。主な意見をまとめました。

・僕の友人・知人(サッカー指導者、保護者)多くの人が「これは仕方ないこと」
・僕の意見『子どもが『深く傷つき、言い表せない屈辱感を味わった』と言わせてしまっている現状を、指導者がどう受け止めるか

 

 

今回の問題をきっかけとして、サッカー関係者が知恵を出し合って「小学生年代の育成のルール」を見直すべきだと思います。

 

 

スポンサードリンク

まとめ:コーチの考え「試合の勝負の勝ち負け」については?!

恐らくですが…、提訴した中学生の兄が「公式戦に監督が出場させなかった」ことは、差別よりも別の理由があると予想します。それは「勝ち負け優先で…」ということかと思います。

もしも、本当に、この監督が「勝つために選んだこと」であれば、サッカー選手の保護者や他の指導者は『これは間違っていない!!』と主張するでしょう。

僕の持論は、これとは別に『育成年代には、勝ち負けよりも重要な選択肢がある』というものです。このような育成論が成り立つためには、サッカー協会をはじめ、多くの指導者たちの「認識」が『試合に出場させることによって選手を育成する』に変えなければなりません。

海外の事例では、プロサッカー選手の育成方法は、『選手を常に競わせて、実力のない選手はチームを辞めさせる』という所があります。特に、強豪クラブはその方式です。これは「日本的な育成」ではないと考えています。

指導者は、プロ選手を育成することも重要ですが、息の長いサッカー選手を育てることが前提です。そのためには「サッカー嫌い」にしてはなりません。そのことを肝に銘じるべきだと思います。

スポンサードリンク
タイトルとURLをコピーしました