いよいよワールドカップ2次予選が始まりますね。本番の前哨戦のキリンカップで中島翔哉選手が相手選手からキレられるシーンがありました。あれは、中島選手が悪いですね。ナゼ?! 今回は、スポーツ界の暗黙のルールについて考えてみます。
こんにちは「コーチ」です。
僕もJリーグの試合を経験しましたが、試合モードになって興奮した経験が多々あります。極限状態で試合をしている選手は、あるスイッチが入ると、止められない時もありますね。
【暗黙】スポーツには暗黙のルールがある!!
まずは、冒頭の「中島翔哉選手が相手選手からキレられたシーン」を振り返ります。
2019年9月5日「日本代表2-0パラグアイ代表」(茨城/茨城県立カシマサッカースタジアム)の前半終了直前でしたね。
これを見る人が見たら『中島やりすぎだよ!』と思ってしまいますね。
中島選手のこのプレーを見た瞬間、ピッチの他の選手たちも『ヤベ!! こりゃ乱闘だわ!!』と感じたと思います。
相手をリードしている場面で、しかも、中島選手のように必要がない所で小学生がやるようなリフティングをやったら、まず、たいていの選手はキレます!!
【動画検証】あのネイマールもキレられました
有名選手も相手からキレられたことがありますよ。FCバルセロナ時代のネイマール選手です。
2015年5月30日、「バルセロナvsアスレティック・ビルバオ」戦。
ネイマール選手のヒールリフトが相手選手をバカにしているととられて乱闘になりました。
これは、相手選手だけでなく、ネイマールを守ろうとしているチームメイトも『こりゃ、やっちゃいかんだろ!!』という感じでしたね。
【卓球の暗黙のルール】11-0はダメよ!!
得点で10対0になった時点で勝っているほうが負けている相手に1点あげる暗黙のルール。
11ー0で勝ってもルール違反ではありませんが、紳士のスポーツとしてマナー的には、瀕死の相手にトドメを刺すような行為になるので、避けられています。
【メジャーリーグの暗黙のルール】野手はマウンドを横切ってはいけない!!
ピッチャーという役割を尊重すべく、マウンド上にはピッチャーリスペクトのルールが色々とあるのです。
むやみに、マウンドを横切ったら、乱闘になるか次の打席で報復のデッドボールは覚悟しなければなりませんね。
【サッカーのルール】怪我した選手がいたらボールを外に出す!!
どちらのチームの選手でも倒れて起き上がらない場合、ボールをもっているチームはタッチライン外に蹴り出してプレーを止め、その選手のけがの確認を優先します。
そして負傷した選手が搬出されたり、プレー続行が可能であることが確認されて試合が再開されると、スローインの権利を得たチームは相手にボールを返す。これはマナーですね。
バレーボールでは暗黙の了解みたいなものがあり、サーブを決めたり、スパイクを決めるなど得点を決める様な行為をしたら喜ばないといけないというルールがあります。
チームの士気を高めるという意味合いもあり、ある意味、強制的に喜ばされているところも実際にはあるのです。
【大相撲の暗黙のルール】横綱よりも早く仕切りの所作をする!!
大相撲秋場所が間近ですが、大相撲の仕切りにも暗黙のルールがあります。
あまり知られていないコトですが、横綱のように絶対的な地位の人との相撲をとる場合は、塩をとりにいったり、そんきょをしたりする所作を横綱よりも少し早くやるのです。
そうしないと『横綱への敬意に欠けている』と見られます。
もちろん、相撲自体は遠慮する必要はありませんが、仕切りには暗黙のルールがあるんですよ。
横綱白鵬の本場所での実際の仕切りを見てください!! 白鵬は相手力士よりも先に所作をしませんから・・・。
まとめ:【暗黙のルール】は相手へのリスペクトから?!
最後に、僕の好きなシーンの動画を紹介しますね。
1964年の東京オリンピックの柔道で、日本のお家芸の ヘーシング選手(オランダ)が優勝を決めた直後です。興奮して畳の上に上がろうとした関係者をヘーシング選手が『来るな!!』と制しました。
この動画の4:23~。
勝利を決めた次の瞬間で、喜びを爆発させたい気持ちなのに、ヘーシング選手は相手に対する礼を重んじ行動しました。このシーンは、ある方から「スポーツマンシップの事例」ということで教えていただきました。
スポーツにおける【暗黙のルール】というのは、それぞれの競技で違うのでしょうが、要するに相手に対するリスペクト、すなわち【この競技を同じルールで闘っている者へのリスクペクト】の表れとい言えるでしょう。